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宝塚ワールド:宝塚宙組「シャーロック・ホームズ」開幕 トップ娘役に潤花迎え - 毎日新聞 - 毎日新聞

「Delicieux(デリシュー)!」でエネルギッシュなダンスを見せる(左から)芹香斗亜、真風涼帆、潤花=兵庫県宝塚市で2021年6月25日、菱田諭士撮影
「Delicieux(デリシュー)!」でエネルギッシュなダンスを見せる(左から)芹香斗亜、真風涼帆、潤花=兵庫県宝塚市で2021年6月25日、菱田諭士撮影

 宝塚歌劇団宙(そら)組のミュージカル「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」とレビュー「Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-」が26日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で開幕した。トップスター就任から3年あまりとなる真風涼帆が、新たに潤花(じゅんはな)をトップ娘役に迎えた大劇場お披露目公演。円熟味を増す真風と、大人びた雰囲気を持つ潤のスタイリッシュな新コンビが誕生した。

 ミュージカルはコナン・ドイルの小説「ホームズ」シリーズの登場人物を基に、生田大和がオリジナルの脚本と演出を手がけた。舞台は19世紀末、英・ロンドン。シャーロック・ホームズ(真風)と、ジェームズ・モリアーティ教授(芹香斗亜)との対決を主軸に、謎めいたオペラ歌手、アイリーン・アドラー(潤)とのロマンスを描く。

 真風は世界中から愛される名探偵を人間味たっぷりに演じた。鮮やかな変装術や緻密な推理力を駆使する姿と、平穏な日々に「退屈~」と駄々をこねる様のギャップが楽しい。芹香はホームズの宿敵をあえて朗らかに演じ、良心の呵責(かしゃく)を感じない犯罪者のすごみを出した。潤は落ち着いた声と所作で、男性たちを手玉に取る女詐欺師の貫禄を見せた。

 レビューは野口幸作の作・演出で、スイーツを題材にさまざまな時代のパリを巡る内容。シャンソンの名曲をちりばめながら、チョコレートケーキやアイスなどさまざまなお菓子をモチーフにした華やかなショーだ。

 今公演では今春入団した107期生が初舞台を踏み、マカロンをイメージした衣装でラインダンスを披露した。

 8月2日まで。同日の千秋楽は全国の映画館でライブ配信と、インターネットテレビでのライブ中継がある。東京宝塚劇場公演は8月21日から9月26日まで。【反橋希美】

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